Advanced KDP のスタートガイド

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学習内容

Advanced KDP(Klaviyo Data Platform)を使用して、すべてのマーケティング施策で顧客インサイトを収集する方法について学びます。Advanced KDP は、より高度なデータ管理、操作、分析を可能にします。また、個々の顧客と貴社ビジネス全体の両方に対して採用できる、実用的な戦略も提供します。

始める前に 

Advanced KDP はメール + プロファイルプランとは別の機能であり、この機能を使うには両方のプランが必要です。請求ガイドでこのプランの詳細を確認するか、Klaviyo に新規で登録された方はスタートガイドをご覧ください。

Advanced KDP は、Klaviyo のマーケティングアプリケーションと同じインフラストラクチャ上に構築されており、データをより効果的に管理・有効化し、高度なレポート作成と予測モデリングを実行します。また、Klaviyo 内の幅広いデータを他のシステムと同期できます。

Advanced KDP とは? 

顧客データプラットフォームは、複数のソースからデータを幅広く収集し統合するシステムです。他のアナリティクスやインサイト、マーケティングオートメーション、広告プラットフォーム上でのデータ処理とそれらシステムへデータ配信を可能にします。

Klaviyo Advanced KDP は、完全に統合された顧客データプラットフォームであり、データのより効果的な管理と有効活用を可能にします。Klaviyo Advanced KDP は、データの充実化と変換、より高度なレポート作成と予測モデリングの実行、Klaviyo から他の外部システムへのデータ同期を行うためのツールとして活用できます。

Advanced KDP に契約する

Advanced KDP は Klaviyo の標準マーケティングアプリケーションには含まれておらず、関連機能にアクセスするにはプランへの契約が必要です。

Klaviyo に新規登録されるお客様

新規のお客様は、メールまたは SMS プランと一緒に Advanced KDP を購入いただけます。Klaviyo プランと Advanced KDPについて詳細はリンク先をご覧ください。

Klaviyo の既存のお客様

Advanced KDP への契約手順は以下のとおりです。

  1. 左下のアカウントから [請求] を選択します。
  2. [プランを変更] を選択してチェックアウトに進むと、Advanced KDP プランを追加するオプションが表示されます。
  3. チェックアウトページで [Advanced KDP] を選択し、プランに必要なプロファイル数を入力します。 
  4. [支払いに進む] を選択してチェックアウトを完了し、購入を完了します。 

チェックアウト画面。顧客データプラットフォームを購入オプションとして表示。

Advanced KDP は、請求書上では CDP と表記されます。

請求

Advanced KDP を使用すると、送信先だけでなく、すべての顧客をより深く理解できるようになるため、プラン料金はアカウント内のプロファイル総数に基づいて計算されます。プロファイル総数とは、マーケティングの同意ステータスや利用チャネル(メール、SMS、プッシュ通知など)に関係なく、お客様の Klaviyo アカウントに関連付けられているプロファイルの総数です。Klaviyo で保存、追跡されているすべてのプロファイルがこの総数に含まれます。

Klaviyo は、すべてのプロファイルデータを Advanced KDP に残しておき、非アクティブなプロファイルを削除するのではなく、送信抑制することをベストプラクティスとして推奨しています。これにより、Advanced KDP は予測分析を行う際に全顧客データを活用し、より信頼性の高いレポートとインサイトを提供することができます。

さらに、非アクティブプロファイルを削除すると、当該プロファイルがブランドとのエンゲージメントを通じて Klaviyo アカウントに再び登録されるリスクが生じます。このようなケースは、不要なマーケティングオートメーションをトリガーする要因となります。同様に、ボット攻撃として追加されたとみられるメールアドレスも、削除後に Klaviyo アカウントに再度追加され、到達性に悪影響を与える可能性があります。

Advanced KDP について詳細はリンク先をご覧ください。

インテリジェンスとデータ管理 

Advanced KDP が提供する機能は 2 つのグループに分かれています。

  • インテリジェンス
    Advanced KDP のインテリジェンス機能を使用すると、マーケティングチャネルのパフォーマンス分析以外だけでなく、戦略的なオーディエンス分析やビジネスインテリジェンスに焦点を当てたレポート作成にも Kalviyoを活用できます。インテリジェンス機能は次の 3 つに分かれています。
    • 顧客インサイト
    • カタログインサイト
    • 予測モデル 
  • データ管理
    Advanced KDP のデータ管理機能を使用すると、データの処理と変換を行い、より活用しやすいデータに整えられます。また、データ管理には、Klaviyo との間でデータをやり取りするのに役立つ優れた機能が備わっています。

インターフェース

Advanced KDP に契約すると、ナビゲーションメニューに [Advanced KDP] の項目が追加表示されます。

Klaviyo ナビゲーションから [Advanced KDP] を開くと、以下のタブが表示され、新機能にアクセスできます。

  • インテリジェンス
  • データ管理

インテリジェンス機能

RFM 分析レポート

RMF(最新購入日、購入頻度、購入金額)レポートは、購買行動を基に細かく分析した顧客インサイトを提供し、購買行動と顧客を自動でグループ分けします(例:Loyal に属する顧客)。 

グループ別顧客分布の比較

グループ化することにより、顧客の行動パターンを時系列で分析し、マーケティング戦略を最適化できる領域を特定できます。 

離脱リスクのある顧客に対しては、インサイトを活用して再獲得キャンペーンを促進し、解約を減らすこともできます。

顧客がグループ間を移動する様子を時系列で示したグラフ

ファネル分析レポート

ファネル分析レポートを活用すると、顧客がカスタマージャーニーのどの時点で離脱しているかを把握できます。レポートでは、マーケティングジャーニーの具体的なステップを設定し、各ステップに到達した顧客数を分析できます。 

例えば、以下に示すように、「注文確定」、「注文発送済み」、「返金済み」を起点とする顧客分析を作成することができます。 

この分析では、各ステップに到達した顧客の数と割合の内訳を把握し、改善余地のあるマーケティング活動を特定できます。

SMS から購入までのファネル分析

コンバージョンの概要 

コンバージョン概要ダッシュボードでは、Klaviyo に帰属する値を含む、総コンバージョン数と収益を分析できます。また、異なるコンバージョン数を達成しているプロファイルの数と、そのプロファイルに関連付けられる総収益を確認することもできます。このダッシュボードでは、コンバージョンに基づいて特定セグメントをターゲットにすることで、マーケティング活動を最適化し、コンバージョン率を向上させることができます。  

オーディエンスのパフォーマンス

各セグメントのパフォーマンスを評価することで、オーディエンスパフォーマンスレポートを使用して、効果のあったセグメントと効果のなかったセグメントをすばやく特定できます。レポートでは、以下の点を詳細に扱っています。

  • 各セグメント
  • チャネルごとのセグメント効果
  • 総コンバージョン数または収益

得られたインサイトを活用して、効果の低いセグメントに対しマーケティング施策を調整できます。以下はレポートの一例です。

オーディエンスのパフォーマンス概要

コホート分析

コホート分析を使用すると、共通の特性を持つプロファイルのグループ(コホート)を抽出し、経時的な行動を分析できます。これにより、エンゲージメントやコンバージョンだけでなく、顧客ライフサイクルの主要メトリックにみられる傾向を特定し分析できます。

コホート分析で追跡できる顧客行動には、次のようなものがあります。 

  • リピート購入のタイミング
  • カスタマーリテンション
  • 購読後の購買行動 

カタログインサイト

Advanced KDP の商品分析ダッシュボードを使用すると、特定の商品購入に関する顧客行動をより的確に理解し、顧客の行動に合ったマーケティングを展開できます。 

カタログ内のどの商品がいつ、どのように注文に至ったかを分析し、カスタマージャーニーの各タイミングで推奨する商品を調整できます。

カタログインサイトの戦略的な活用には以下のようなものがあります。 

  • ポストパーチェスフローのタイミングを調整
    購入イベントをトリガーとするフローを設定し、リピート購入タイミングのカードが示す分析情報に基づいて待機ステップを追加できます。
  • ポストパーチェスフローの内容を調整
    購入イベントがトリガーとなるフローを設定し、次回注文で購入されている商品のカードが提示する分析情報に基づき、推奨するおすすめ商品を決定できます。
  • おすすめのバンドル購入を自動化
    カゴ落ちイベントをトリガーとするフローを構築し、購入リマインダーとおすすめ商品の案内を自動で送信するよう設定します。その際、あわせて購入されている商品のカードで提示されている商品の中からおすすめを選べます。

リピート購入のタイミングを示す商品分析ダッシュボード

また、商品分析ダッシュボードは、プロファイルの予測分析セクションに 2 つの予測プロファイルプロパティを作成します。これらのプロパティは次のとおりです。 

  • 最適なクロスセル日
    商品分析レポートが、プロファイルに対しクロスセルを行うのに最適なタイミングを特定します。「最適なクロスセル日」のプロパティを使用するには、少なくとも 1 回は商品を購入した顧客のデータを必須とし、同じ商品を購入した類似顧客の購入パターンに基づいて最適な日を予測します。これは毎日更新される動的なプロパティに分類されますが、このプロパティはプロファイルが購入したときにのみ更新されます。

  • 次に最適な商品
    商品分析レポートは、直近の購入に基づいて、プロファイルに次に最適な商品も特定できます。このプロパティは、プロファイルが注文を確定する度に自動更新されます。「次に最適な商品」は、在庫のない商品や、商品購入直後 48 時間のリピート購入データを自動的に除外します。これは、購入後の最初の 48 時間は、返品や商品交換の数量が最も多いためです。最初の 48 時間にキャプチャされたデータを除外することで、「次に最適な商品」プロパティの偏りを防ぎます。

    このプロファイルプロパティは、「次に最適な商品」のブロックで使用することで、メールマーケティングで活用できます。「次に最適な商品」のブロックは、前回の購入履歴に基づき、受信者が最も購入する可能性の高い商品を動的に表示します。

カスタマイズ可能な顧客生涯価値(CLV)レポート

顧客生涯価値(CLV)レポートは、顧客による購入と行動を長期にわたって予測します。このレポートでは、各マーケティングチャネルと機能(キャンペーン、フロー、フォーム、セグメント)における顧客の現在の購入の傾向を詳細に把握し、そのデータに基づいて今後の潜在的な購入行動をモデル化します。 

このインサイトでは、クロスセルやアップセルの機会に加えて、特定の顧客にとって大切な季節やイベントなど、顧客の購買体験をパーソナライズするための情報を提供します。以下はレポートの一例です。


顧客生涯価値の例を使用したセグメント

顧客生涯価値を利用した今後のキャンペーン

データ管理機能

データウェアハウスの同期

データウェアハウスの同期機能を使用すると、プロファイルとイベントデータを定期的にサードパーティのデータウェアハウスに同期できるため、Klaviyo 外でも顧客に関する重要な情報を保存および分析できます。 

Klaviyo は、以下のデータウェアハウスとの接続に対応しています。

  • Amazon Redshift
  • Amazon S3
  • Google BigQuery
  • Microsoft Azure 
  • Snowflake

Webhook

Klaviyo の Webhook を使用すると、Klaviyo でキャプチャされたイベントを基に、外部システムで Webhook ベースのアプリケーションを構築できます。HTTP POST リクエストを介して情報を渡したり、他のアプリケーション、ツール、サーバーを「呼び出して」イベントが発生したことを外部システムに通知できます。 

Advanced KDP で利用可能な Webhook は、「配信停止」、「メールを受信」、「メールをクリック」など、メッセージ関連のイベントに対応しています。また、プロファイルがフローに入っていなくても、Webhook を設定できます。

Webhook 作成のモーダル画面

データ変換

Klaviyo のデータ変換ツールを使用すると、Klaviyo のプロファイルプロパティを簡単に変換できます。 

このツールでは、プロファイルプロパティの値を「フォーマット」、「標準化」、または「マージ」できます。これにより、データの有用性を高め、より正確なセグメンテーションとパーソナライゼーションを実現できます。

フォーマット変換方式では、プロファイルプロパティ値のフォーマットを更新できます。

フォーマット変換のオプション

標準化方式では、特定のプロファイルプロパティ値を自動的に置き換えるルールを設定できます。 

変換方法の標準化

マージ変換方式では、複数のカスタム プロファイルプロパティを 1 つのプロパティにマージできます。

マージ変換の例

コード

コードを使用すると、Klaviyo でキャプチャされたイベントに応答してカスタム関数を実行できます。独自の Javascript または Python コードをエディターで作成し、プラットフォームで直接実行できます。

コードを使用すると、Webhook を受信するための公開 HTTP エンドポイントを設定せずに外部システムにデータを送信できます。また、イベントの発生に応じてトリガーされるカスタム機能の構築も可能です。さらに、人気の事前構築済みモジュールにアクセスし、カスタムソリューションの作成に活用できます。

javascript 関数のコードエディター

カスタムモニター

カスタムモニターを使いアラートを設定すると、Klaviyo の主要メトリックやオブジェクト(セグメントやフロー)で生じた問題を迅速に特定して解決できます。 

Klaviyo で設定できるカスタムモニターには次の 3 種類があります。 

  • シングルフローモニター
    フローの主要パフォーマンスメトリックをモニタリングし、アラートを通知。 
  • シングルメトリックモニター
    イベントをモニタリングしアラートを通知。 
  • シングルセグメントモニター
    セグメントをモニタリングしアラートを通知。

アラートルールの例。アラートをトリガーするための条件が表示されている。

API

グループメンバーシップ API

Klaviyo のグループメンバーシップ APIを使用すると、セグメントとリストに基づき、動的なウェブ体験とおすすめをリアルタイムでパーソナライズできます。 

なお、この機能は、開発経験をお持ちの方によるご利用を推奨しております。

グループメンバーシップ API は、ウェブサイトのパーソナライゼーションツールとの併用によって、ストアでさまざまなユーザー体験を構築しテストできます。 

その他のメリット 

カスタムメトリック

カスタムメトリックは、すべての Klaviyo アカウントで利用できますが、Advanced KDP に契約すると、利用可能なカスタムメトリックの数が 1 から 50 に増えます。 

Klaviyo のカスタムメトリック機能を使用すると、独自のイベントを設定して、より正確なレポートを作成したり、自社の事業により適したイベントを作成したりできるようになります。

Klaviyo は事業パフォーマンスの追跡と測定に必要なメトリック(注文確定イベントなど)をデフォルトで提供します。ただし、自社の事業成長をより正確に把握するために、カスタムメトリックが必要となるケースもあります。例えば、あなたの注文確定イベントに定額利用がデフォルトで含まれる場合、もしあなたが自社サイトで確定された注文のみを追跡したい場合、カスタムメトリックを作成する必要があります。

カスタムメトリックの一般的なユースケースには、次のようなものがあります。

  • 店舗イベントとウェブサイトのイベントを区別(Shopify または他のカスタム連携)
    Shopify を含む一部のカスタム連携では、実店舗(POS)とストアサイトの注文は 1 つのイベントとして処理されます(例:Shopify の注文確定イベント)。

    しかし、これらのイベントを区別し、各イベントタイプの有効性を確認したい場合、以下のようにカスタムメトリックを設定できます。この例では、POS は注文確定イベントに含まれず、他の e コマースデータとも組み合わされません。
    POS システムを経由しない注文確定

  • Shopify、WooCommerce、BigCommerce の定額利用イベントを削除
    上記のように、Shopify、WooCommerce、BigCommerce との標準的な連携では、注文確定イベントに定額利用(サブスクリプション)が自動的に含まれます。これは、ストアサイトと定額利用の両方を合わせて集計していることを意味します。以下の例では、「次と等しくない」を条件に用い、定額利用を含まない注文確定メトリックを別途作成し、確認できます。
    定額利用以外の注文確定

    カスタムコンバージョンメトリックの活用方法や、一般的なユースケースについてはリンク先をご覧ください。

成果

Advanced KDP は重要なマーケティング情報の一元管理を可能にし、各マーケティングチャネルと顧客関係構築の最適化をスケールアップできます。

Advanced KDP を使用すると、以下のことが可能になります。 

  • 顧客生涯価値の向上
    リテンション率の向上と獲得コストの削減を実現し、顧客基盤をより的確に理解することで、効果的なターゲティングとパーソナライズが可能になります。
  • 全体的なコスト削減
    Advanced KDP とマーケティングコミュニケーション用のプラットフォームを 1 つに集約することで、必要なリソースとツール、カスタム開発の必要性を減らせ、コストを節約できます。
  • より迅速に実行に移せる独立性
    データや分析情報へ迅速にアクセスできるようになり、マーケティング担当者は IT チームに過度に頼ることなくマーケティング施策を決定できます。
  • データ精度
    技術スタック内のすべてのツール間でシームレスなインタラクションを実現し、より一貫性のある正確なデータを維持します。

その他のリソース

Klaviyo の請求の仕組みを理解する

Klaviyo の Advanced KDP について

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